ミネラルの大切さ

ミネラル不足

先日4年ぶりに開催されたJCOE研究会のブロック大会に参加してきました。JCOE研究会はバランスターWZという商品をを取り扱っているお店の会です。

体に必要な栄養素にミネラルがあります。糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維が6大栄養素と言われています。

ミネラルの中でも 「主要ミネラル」として、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、リン。

それ以外の必須ミネラルのセレン、ヨウ素、クロム、モリブデン、マンガン、鉄、銅、亜鉛が「微量ミネラル」に含まれるといわれています。


微量元素の中でも亜鉛は、鉄に次いで体内に存在し、 細胞の新陳代謝に関わる300種類以上もの酵素を構成する重要な成分です。 亜鉛は人間の体内に約2gあり、筋肉(約60%)や骨(約30%)に多く、残り10%が肝臓、腎臓、膵臓、心臓、消化管に存在しています。生体内で最も亜鉛濃度が高い組織は前立腺であり、脳の海馬(記憶や学習をつかさどっている)、網膜にも高濃度に存在しています。

この知識をふまえた上でのご講演でしたが、講師は「聖路加国際病院」の海道利実先生という方です。この方は消火器・一般外科部長で術後に早く退院して社会復帰させることが良い病院良い医者と考えておられ、そのためには一にも二にも筋肉量が必要だということにたどり着いたそうです。

加齢による低下は年に1%減 。 術後の筋肉量の低下は週に1~2%減。 つまり術後は1週間で1~2年分の筋肉が減少するということです。

術後の回復を早くするために術前から筋肉量を増やすことが必要ということをチームで共有して取り組んでおられます。筋肉量が少ない、筋肉の質が悪いと生存率が低いそうです。

また亜鉛は筋肉にたくさん含まれているため、筋肉量の低下は体内の亜鉛量の低下につながり、細胞の代謝にも影響を与えます。

また、亜鉛低下症と抗がん剤の副作用には共通する症状が多々あり、抗がん剤治療で筋肉量が低下すると亜鉛量が低下し副作用につながっている可能性がある。亜鉛の補給が副作用の軽減につながるのではというお話でした。

術後の回復と筋肉量。筋肉量と亜鉛。亜鉛の低下と抗がん剤の副作用との関連の可能性。ということが学びになりました。

亜鉛は吸収が悪いミネラルと言われ、ミネラルは単味よりバランスよく補給することが大切です。

吸収の良い亜鉛製剤をぜひお試しください。

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