
食欲の秋ですね。若いころは油物大好きで、いくら食べても胃に不快感などなかったのが、年齢と共にもたれたり、痞えたりすることはありませんか。
特に油物を食べた時に起こる不快感には胆のうや胆管の働きが関わっている場合があります。
胆のうは、肝臓と膵臓の間にある消化器官で、肝臓が作る胆汁という消化液を貯めています。油物を食べるとこの胆汁が分泌され油物の消化に使われます。
この胆汁の出が悪い、胆管の通りが悪くなると胃部不快感が起こります。胆管は肝臓から十二指腸まで胆汁を送る管です。
ショットした症状なら胃薬や漢方薬で早く改善します。
ガンやポリープなどで胆管の通りが悪くなると胆汁の流れが悪くなります。行き場のなくなった胆汁は肝臓にたまり続け、その成分が血液中にあふれ出ます。そのような状態になると目が黄色くなる黄疸という症状が出ます。次の症状があるときは消化器内科を早めに受診してみましょう。
オシッコが濃い紅茶のようになる。便が白っぽくなる。目の白目や全身の皮膚が黄色くなる。皮膚にかゆみが出る。右の脇腹に違和感がある。
血液検査のALP、γ-GTP、ビリルビンが高め
胆管がんはがんで胆管がふさがりやすく黄疸などの症状が出るため発見しやすいく、胆のうがんはがんが大きくなるまで胆管がふさがらないためかなり進行している場合があり、見つかった時には難しい状況になっていることが多いといわれています。
CTや超音波などの画像診断で早期発見につとめましょう。
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